『紅の豚』
日本公開年 | 1992年 |
上映時間 | 93分 |
監督 | 宮崎駿 |
脚本 | 宮崎駿 |
出演 | 森山周一郎 |
加藤登紀子 | |
岡村明美 | |
桂三枝 | |
上條恒彦 | |
大塚明夫 |
あらすじ
ファシスト政権が統治する戦間期のイタリア。
深紅の飛行艇サボイアを操る豚のポルコ・ロッソは、かつて人間だった頃イタリア空軍のエースだった。
今はアドリア海の小島に隠棲し、空中海賊(空賊)退治を請け負う賞金稼ぎとして暮らしている。
ある晩、昔馴染みのジーナが営むホテル・アドリアーノを訪れたポルコは、米国製の水上機を操るアメリカ人カーチスに出会う。
カーチスは空賊連合が雇った用心棒だった。彼はポルコを撃墜して名を挙げたいと考える。
しばらく後、サボイアのエンジン整備の為ミラノに向かって飛んでいたポルコはカーチスと遭遇し、エンジン不調のまま撃墜されてしまう。
ポルコは大破した愛艇をミラノの工房ピッコロ社に持ち込むが、社長のピッコロおやじの孫でまだ17歳の少女フィオが設計・修理に当たるという。
ポルコは若いフィオを信用せず、よそを当たろうとするが、フィオの熱意と技術を認め、愛機の設計を任せる。
出稼ぎ中の男に代わってピッコロの親族の女たちが集まり、飛行艇修理が行われる。
一方、ファシスト政権に非協力的なポルコは、ミラノでも逮捕しようとする秘密警察や空軍に追われていた。
警告に来たかつての戦友フェラーリンは空軍への復帰を薦めるが、ポルコにそのつもりはない。
サボイアが復活するとポルコはすぐに出発を決めるがフィオは整備士として同乗を懇願。
「人質」という建前でフィオを乗せたサボイアは秘密警察を振り切って離陸する。
ポルコがアドリア海の隠れ家に帰還すると、待ち伏せしていた空賊連合とマンマユート団が飛び出しサボイアを叩き壊そうとする。
しかしフィオは毅然とした態度で飛行艇乗りの名誉と誇りを語り空賊達を黙らせる。
それを覗き見ていたカーチスはフィオに一目惚れし、ポルコとの勝負で勝利したら結婚しようと申し出る。
フィオはポルコが勝利した場合はサボイアの修理代全額をカーチスが負担するという条件で承諾。
困惑するポルコをよそに、フィオの運命をかけた決闘が決まってしまう。
決闘当日、大勢の空賊たちが見守る中、ポルコとカーチスのドッグファイトが始まる。
決着がつかず、飛行艇を降りた2人は素手の殴り合いにまでもつれ込んだ末、ダブルノックアウトの後に辛うじて立ち上がったポルコが勝者となる。
そこへジーナが飛行艇で到着する。
フェラーリンから秘密裏に情報を得ていたジーナはイタリア空軍が迫っている事を知らせ、見物していた空賊や群衆達は急いで逃げ出す。
ポルコはフィオをジーナの飛行艇に押し込み逃がす。
別れ際にフィオのキスを受けたポルコの顔を見たカーチスはひどく驚く。
フィオのモノローグでその後が語られつつ物語は幕を閉じる。