マリリンに会いたい
公開年 | 1988年 |
上映時間 | 112分 |
監督 | すずきじゅんいち |
脚本 | 野沢尚 |
出演 | 安田成美 |
加藤昌也 | |
三浦友和 | |
春川ますみ | |
笑福亭鶴瓶 | |
嶋大輔 |
あらすじ
東京で6年間を過ごした内気な青年、中里大輔は以前からの夢だった、故郷の沖縄・阿嘉島で民宿を開くための資金が貯まり引っ越し当日を迎える。
捨て犬である雑種の雄の白い子犬は、奇跡的に出会った大輔に拾われた後阿嘉島に連れて行かれ、“シロ”と名付けられ彼の実家で飼われ始める。
大輔は母に民宿経営の話をした後シロに友達を作ってあげようと、シェットランド・シープドッグの雌犬・“マリリン”がいる隣の座間味島にサバニ(小さな漁船)でシロと共に向かう。
大輔はマリリンの飼い主の中学生・玉城佐和子に会いに行くと、そこで出会った女性旅行者・久保田皆美に一目惚れする。
しかし皆美は旅行を終えて島を出る所で、少し会話しただけで彼女が東京に帰ってしまい大輔は心残りとなってしまう。
その後大輔は知人の協力を得て阿嘉島の海沿いに民宿を建て始め、休みの時はシロと遊びながら犬かきの練習に付きそう。
数ヶ月後佐和子は恋愛に奥手な大輔に気を利かせて、皆美宛に成長したシロの写真を添えた手紙で民宿の完成を伝えて島に遊びに来るよう誘う。
そんな中、都会で暮らしていたはずの大輔の兄・達郎が突然実家に戻り、大輔は民宿を手伝いたいと言う兄に手助けしてもらうことに。
数日後大輔は休暇を過ごしに阿嘉島にやって来た皆美との再会を喜び、2日後水中撮影する彼女のためにサバニで阿嘉島と座間味島の間にある海域に訪れる。
数分後、犬かきで沖を泳ぐシロに驚いた大輔と皆美はサバニで後を追いながら、彼女はシロの様子をカメラに収める。
海から座間味島に上陸しマリリンの家にたどり着いた2人は、その時初めてシロが恋人となったマリリンに会うため毎日海を泳いで渡っていたことを知り感動する。
その後もシロは海を泳いでマリリンに会って愛を育んでいくが、達郎は「海を泳ぐ犬」として民宿の宣伝にシロを利用することを考える。
ある日達郎は大輔に無断でテレビ局スタッフに連絡を入れて沖縄本島の港にシロを連れ出すが、嫌がったシロが逃げ出してしまう。
その後シロは、知らせを受けた大輔と皆美によって数時間後見つかるが野犬に襲われて右前足に怪我を負った状態だった。
獣医に処置をしてもらったシロと共に大輔たちは阿嘉島に戻るが、その夜達郎のタバコの不始末により民宿が全焼し責任を感じた兄は島を出てしまう。
数日後大輔は佐和子からの電話でマリリンが体調を崩したことを知るが、シロが脚を怪我しているためそっちに行ってあげられないことを告げる。
しかしシロはそのことを知ってか知らずかマリリンに会いたい気持ちが強くなり、まだ完治しきっていない足で海を泳いで座間味島に向かおうとする。